りほこ

緑の光線のりほこのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
3.5
エリック・ロメール監督作品はなかなか見れないって聞いていたけど、
テレビで放送していたので録画しました!

正直、フランス人の呑気なバカンスを1日1日を追っての単調な物語で、
どこから見返しても内容がなんとなく理解できる?ような映画でした。(15分ごとに分けて3ヶ月くらいかけて観ました笑)

ただ、面白い着眼点はいくつか。
1つに80年代にヴィーガンについて触れていること。周りは理解してくれないため、気を使っての発言だったり説明する度に嘲笑われてしまう感じ?が日常的に感じる、、。その人自身の感性や考え方に他人がとやかく言う問題ではない気がするなぁと敢えてイライラさせるような会話。
もう1つはいないところで痛い子認定されてそういう人に対しては薄々気づいていても冷たい対応はできず、偶々出逢った人でも本人に直接言ってくれる人には冷たくしてしまう人間性が、リアルだなぁと。(笑)
コミュニーケーション能力?というか、他人への自分の魅せ方が下手なタイプだなぁと思いました。緑の光線は"他人の気持ちがわかる"ものらしい。迷信に頼ってしまい、あんだけ男の人に誘われることを嫌がっていたのに最後ころっと行ってしまうのはなんだかなぁて感じです。

ツッコミどころ満載で、いつバカンス終わるんだい?ていう感じでのほほんとした映画でした。色使いはすごく素敵で、好きです。緑と赤の組み合わせは最高かな。
りほこ

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