ベジタリアンなちょいと風変わりな女性パリジャンが、ひとりバカンスをこじらせまくりながらあっちこっちする中、偶然耳にした現象である夕陽が沈む一瞬に見える緑の光線を初めてナンパした男と観るまでのお話。
完全なるメランコリー症候群で典型的な中二病。こじらせっぷりと自分以外はみんなバカ的な自己中なマインドが激しく、少しも入り込めず。
ただそんな彼女を周りの家族や友人たちがほんとうに温かく、心優しく見守り寄り添っているのが救いか。最後までそこに気がつかないおバカさんのままで本作は終わるけれど。
それこそが緑の光線なのではないか。