Yukiko

緑の光線のYukikoのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
4.1
2020年4月9日   NHKBS放送録画
『緑の光線』  1985年フランス制作
監督、エリック・ロメール。
私はこの監督さんの作品を初めて観るのだが、
他のどの作品も評価が高いことに驚いた。

パリ。
デルフィーヌ(マリー・リヴィエール)は20代前半。
秘書の仕事をしている。
まとまった休暇が取れ、ヴァカンスに行く。
ギリシャ行きがキャンセルとなり、誘われてシェルプールに
行くが、そこでは一人浮いてしまう。
その後、山に行くが一人で歩いていてつまらなくなり、
すぐにパリに戻る。
知人にビアリッツを勧められて滞在する。
数人の年配の方たちから、緑の光線の話を聞く。


緑の光線・・・
グリーンフラッシュ、または緑閃光とも言う。
太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に、
緑色の光が一瞬輝いたようにまたたいたり、太陽の
上の弧が赤色でなく緑色に見えるようになる稀な現象。
これを見るためには、空気が非常に澄んだ条件でないと
見られないらしい。
小笠原初頭の父島にある三日月展望台(ウァザーステーション)、
沖縄県石垣島の石垣島天文台が比較的見えやすい.
(Wikipediaより抜粋)

初めて知ったグリーンフラッシュ。
もう、何十年も生きているけれど、未だに「初めて知った」
ということが日々なんと多いことか。
映画を観るたびに、テレビを観るたびに、そういう思いを
することがある。
今までなんと無駄に生きていたのかと落胆する。

ところで映画、デルフィーヌは若くて美しい、髪形も素敵で
スタイルも良い。
けれど、頑固な部分もあり、ヴィーガンの食生活を主張し、
ナンパする男は嫌いだし、冒険はしたくないし・・・
一見するとわがままにも感じるが、自分を大事にしている
とも言える。
そういうデルフィーヌに、周囲の人は皆優しい。

でも、後半、ある男性に出会い、自分の主張、考えを
ありのまま伝える。堰を切ったように話し出す。
デルフィーヌの本音をその時初めて知るが、彼女の主張は
なるほどと思う。
知れば、デルフィーヌこそ、筋道通った考えの持ち主だと
思ったりする。

北欧の女性はなんと大胆な!水着上がなし。
そのような女性の多いこと!でも誰も騒がない。

映画で観られる、グリーンフラッシュの瞬間!!
Yukiko

Yukiko