「緑の光線」に投稿された感想・評価

masayaan
4.2
め、めんどくせー!笑。めんどくせーけど、彼女の気持ちが分からなくもない。彼女が19歳だったならば、だが。かく言う僕も少なく見積もっても25歳くらいまではかなりぐるぐるしてたしなー。彼女は、人生のどこかのタイミングで人生に置いていかれてしまった女であり、何となくこれじゃあ不味いんだろうなあ、と思いつつも今さらどうにもならない事が分かっているからこそますます内に籠る。だって、バカンスにドストエフスキー持ってく馬鹿がいるか? で、私は空気読んでるのに、と泣きながら訴えること自体が超空気読めてない、こじらせまくりな負のスパイラル。極めつきは、唯一、彼女のことを見捨てなかった友人にワガママを聞いてもらって、友人の親戚の家にお世話になる数日の気まずさ。子供の興味本位の質問にも見栄を張って嘘をつき、気を使われまくりな食事の場でも、「赤い血の流れる動物の肉は私に近い気がするから食べない。あなたたちは、これが暴力を受けた生き物の肉ってことを忘れてしまったのよ」なんつー、間違ってはないが超不思議系の厨二な持論を展開するシーンに至っては、思わず髪の毛を掻きむしってこっちが泣きたいくらいだった。「嫌なことを強制しないで!!!」と泣きじゃくる割には、「君の一番したいことはなんだい?」に答えられない、つまらない人間。でも、なんか、大きな失敗があった度に0.5ミリほど自分を修正していくように感じられたのは悪くなかった。相変わらず画面に降り注ぐ光は美しい。
まみこ
5.0
人の話を聞かないで、自分の言いたいことだけ言って、よくわかんないとこで泣いて笑って、ケンカしたら、人それぞれって言っちゃえばなんでも解決。距離を置いてしまう。こういう女の子だらけの世界から抜け出したかったのに、こんなにきれいに描かれちゃうと、ウウワ〜〜〜このままでもいい気がしてしまう


7月はフランスでも紫陽花咲くんだなって思った!!!
7e3
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色々うまく行かなくて、不安定になるとか、そのくせ融通が効かないとか、あの卑屈になり気味な感じ…悲しいけど若干わからなくもなく、自分のエピソードとしても、他人のエピソードとしても、身に覚え、有…!
共感しちゃうごとに、戒めになるエピソードがいっぱいでソワソワしたw
maya
-
特集上映 ロメールと女たち 四季篇にて。
ロメールと主演のマリー・リヴィエールがあまりにも的確に「女」を表現していたおかげで、なんて面倒くさいんだろう…と終始苛々。でもこれが現実だし、包み隠さずこのタッチで映画にしちゃうのが凄い。
1人の女がバカンスへ… ただそれを追うだけの映画なのに、「女」が「女」として生きる中での憂い、もどかしさが伝ってきて何度もチクリと針を刺すような痛みが走る。主人公デルフィーヌは綺麗で、可愛くて、魅力的で。でも周りから置いていかれて日陰を歩く自分に苛々してて、終いには劣等感から女友達の前で泣いてしまう。本当は1人が嫌なのに1人で旅に出て、「誰か構ってくれないかしら…」とでも言いたげな表情で周りをきょろきょろ。上手い、上手いなあ…これ。映画の中の演技とは思えないぐらいに、女達が隠そうとして隠しきれない感情が滲み出ていて怖さも少し感じるくらい。空気に溶け込めなくて、その場を離れ、でもそんな自分が嫌になってまた落ち込む。なんていうか、客観的に見るとかなり拗らせてているように感じてしまうけど女として全面から否定なんて絶対できないし、むしろ内面的に近いところにいる自分に気付いてまた嫌になったり。
そんな彼女が見つめる先の「緑の光線」。ここに辿り着くまで色々紆余曲折があった上で最後にこれを持ってこられたらそんな反応になるよね、と。

ロメール作品、今回の特集上映で4つ観たけどとにかく男も女もよく喋る。「ああもう、うるさいなあ…」と思いつつも絶妙なやりとりを見ているのは面白かったし、煩わしい男女のごたごたに辟易しながらも別シリーズも観てみたくなるから不思議。
爽やかすぎて、中学生に戻ってソワソワしてしまった。
Ta
3.4
『恋の秋』が良過ぎて期待し過ぎた。
相変わらず終盤にはニヤニヤしちゃうんだけどさ

なんというかデルフィーヌがどこまでも女性で、それがものすごくウザったい。
ロメールの映画は男が飾りで翻弄されてバカに描かれているから可哀想(笑
ゴロー
3.3
エリック・ロメールの作品は初めて見た。主人公の性格が、、、という評判は事前に確認したがまあ確かに笑。しかし彼女の感情がうまく捉えられてたし、それが各地の美しい情景とコンストラストになっていると思った。
健康的なエロさで女性の肢体撮らせたら
フランス一のエリック・ロメールオジさん。

自信を失い泣いてばかりいるヒロインは
皆が楽しんでる場を壊す厄介な女か
それとも諦めきれずに避暑地でキッカケを探し続ける健気な女か。
間違いなくめんどくさい女だけど
(招かれたランチで菜食主義強調するのもほどほどに!)
1人になりたくない、
でも優しい皆に囲まれても耐え切れない、
受け止めきれないといった
自分でもどうしていいのか分からない
みっともないくらいの混乱が伝わる度に
思わず身勝手な彼女に寄り添いたくなる。
日に焼けた裸体が
健康的に走り回る
開放感溢れる避暑地で
彼女は焦って男漁りに走らず
泣きながら立ち直るキッカケを探す。
現実的で強いヒトは彼女の言動を
笑い、嫌うかもしれない。
でもっすね...
落ち込んだ時のクヨクヨした気持ちを
ありのまま写したって
いいんじゃないすか。
ヒトとの交わりや出会いが
自分を変えるすべてじゃないのだもの。
そんなことは言われなくても
わかってて
道端に落ちてたトランプや
老婦人らの薀蓄話から
真理や運命といった不確かなものに
身を委ねたくなる
時だってあるんじゃないすか。
木々のざわめきに一人涙し
エメラルドの海で肌をさらさず、波にのまれず
水平線に夕陽が沈む瞬間に
立ち直るキッカケを求めたくなる
ことだってある。
あるとも。
すべての人に共感を求めず
情けない、女々しいと
切り捨てられやすい
人の不器用で頑なな部分に
焦点をあてる慈しみ。
ああこれ俺だわ、といつしか
自己投影してしまったなら
監督の勝ち。
凄い美人は登場しないが
どの女性も肢体がみずみずしく
健康的で
(肩のラインのエロさ笑)
余計に女性特有のめんどくせえ部分が
浮き彫りになるというか。

まあ劇中でも
女性からすれば
男の下心なんてミエミエですってね。
kere
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『緑の光線』を観た。魅力的なのに劣等感のかたまりで、でも自尊心がすごく強くて傷つきたくないまま大人になってしまった女の子の話。必死に虚勢を張るけど空回りして場の空気をぶち壊したり、臆病をトゲトゲに変えて人の厚意を踏みにじったり、思い通りいかないとすぐ癇癪おこして逃げ出したりする。デルフィーヌは私だ(ボヴァリー夫人は私だ)
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