アリ・アスターフェイバリットの『ブッチャー・ボーイ』を先日レビューしたばかりのニール・ジョーダン監督作。
“ニール・ジョーダン監督のファン!”っていう人はあまりいない気がするがw、それくらい作る作品のジャンルも多岐にわたり掴み所の少ない監督だ。
そんな本作『モナリザ』はまさしく“TSUTAYA発掘良品”というのが相応しいような発掘されないと埋もれてしまうであろう、どこか奥ゆかしく、しかし愛おしい1本。類似作品に『プリティ・ウーマン』や『仕立て屋の恋』が挙げられているのもなるほどというような、冴えないオッサンと美女の奇妙な物語(※切なくもどこか爽やかな余韻を残す)。
そんな冴えないけれど真っ直ぐな、いぶし銀のボブ・ホスキンスが体現する刑務所上がりの元マフィアの演技はカンヌ映画祭男優賞も納得。また、マフィアのボス役のマイケル・ケインもこのうえないハマりっぷり。