Amibo

ロジャー・ラビットのAmiboのネタバレレビュー・内容・結末

ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

大人向けお子さまランチ的な映画


トゥーンタウンと現実世界が入り乱れるミステリ映画なのだが、ジャンルが難しい…

現実世界側のキャラクターはフィルムノワールみたいな雰囲気。トゥーンタウンのきゃらがいなければ大人な雰囲気の映画だ。
だがそこにカートゥーンのキャラが入ったことで、ケミカルXよろしくパワフルな作品へと変わっている。

ストーリー自体はかなりわかりやすい。最初から黒幕が見え見えだし、そういう展開的な意味の面白さはないと思う。


一方この映画の面白さはやはり現実×アニメの世界観にあるように思う。

堅苦しく暗い過去を持つ探偵が、カートゥーンのキャラとバタバタする面白さ

どうしようもない窮地を解決できるアニメ的な表現の利用

そしてスタジオの垣根を越えて共演する名スター(アニメのね)たち

これらはこの映画だからこそできたことなのだと思うし、そこに突き抜けたからこそ特段魅力的に感じる。

最終的にはこの上ないハッピーエンドを迎えるところも変な捻りがなくて良かった。


キャラクターを知っていればより楽しめる部分はあるだろうが、そもそもそのキャラクターが有名人揃いなので、この方向のアニメに詳しくなくても楽しめるはず。

観て後悔はしないのでぜひ観てほしい一作。
Amibo

Amibo