1990年公開のリーガルサスペンス。
派手なアクションや大どんでん返しはありません。
じわじわと追い詰められるサスペンスを楽しむ作品です。
“推定無罪“って概念を今作で初めて知りましたし。
「無罪の推定」という法の原則がテーマ。
証拠、証言、動機が少しずつ明かされていくプロセス、意外な結末に至るまでの緻密な描写に唸らされました。
この頃の法廷ものっておもしろかったですね〜
原題:Presumed Innocent
TVシリーズの
『LAロウ』もよく観てました。
名匠アラン・J・パクラ監督作品。
主演はハリソン・フォード。
今回のハリソン・フォードは、高潔なヒーローではありません。
正義感と人間的な弱さの両方を持つ等身大の男を演じています。
法と正義の間で揺れる人間模様が、本作の最大の魅力でしたね。
スコット・トゥローの原作も読んでましたけれど、映画の方がサスペンスフルでした。
ラスティ・サビッチ(ハリソン・フォード)は、シカゴの検察庁で検事補を務めている。
愛妻家として、有能な男として、周囲の信頼を得ていた。
しかし、ラスティは、同僚だったキャロリン・ポラム(グレタ・スカッキ)と不倫していた。
キャロリンから別れを告げらた後、しばらくして彼女が他殺体となって発見される。
担当を命じられたラスティも参加して事件の捜査は進められるが、キャロリンの裏の顔があらわになる。
そして、ラスティ自身の犯行を裏付ける証拠が見つかり、逮捕されてしまう。
彼は無実を証明しよう裁判にのぞむも、警察、検察内部の思惑が絡み合い、徐々に追いつめられていく…