トモピー

トレーニング デイのトモピーのレビュー・感想・評価

トレーニング デイ(2001年製作の映画)
5.0
ギャング映画と聞いて、まず一番最初に頭に思い浮かぶのがこの映画っていうくらい、何度も観ています。
15年前に公開された作品なので、少し古い感じはしますが、それでも全くこの映画の魅力は色褪せませんね~
これのおかげでデンゼル・ワシントンを知ることができたのです。
素晴らしい俳優に出会えたことに感謝です!!

監督はアントワーン・フークアという黒人ディレクター。
これ以外にも暴力的な作品を得意とする監督で、過去作としては「イコライザー」や「エンドオブホワイトハウス」、「クロッシング」等が有名です。
最近ではジェイク・ギレンホール主演の「サウスポー」があり、来年には「七人の侍」を基にした「マグニフィセントセブン」という新作西部劇が控えているようなので楽しみです。
更に、脚本を務めたのが、今年の話題作「スーサイドスクワッド」やブラッド・ピット主演の「フューリー」の監督で知られるデヴィッド・エアーですよ!!
今だから言える、何たる組み合わせ!?
こんな二人がタッグを組んだら面白くないわけがないじゃないか!!

デンゼル・ワシントン演じるストリートに精通し、過激で滅茶苦茶なロサンゼルスのベテラン麻薬捜査官、アロンゾとイーサン・ホーク演じる正義感を胸に意気揚々と現場入りする新米捜査官、ジェイク。
この二人のコンビが一日に遭遇する出来事を描いたクライム・アクションです。
ちなみにこの二人、フークア監督の最新作でも共演しているそうです。
面白いことに、Dr. Dre や Snoop Dogg、Macy Gray のようなアーティストまで登場します。
さすがロサンゼルス!! 良いね~!!
冒頭で流れる Dr. Dre の "Still D.R.E." でもうシビレまくり!!

この映画はジェイク目線で話が進んでいくため、彼の方に視点を当てると楽しめるかもしれません。
当初は麻薬捜査官として長いキャリアを歩んできたアロンゾに憧れていましたが、冒頭からぶっ飛んでる型破りな捜査に困惑します。
時間が進むごとに、それが徐々にエスカレートしていき、自分の目指している理想や正義感とのギャップで揺れ動く新人捜査官を熱演していました。
会って間もなく、銃を頭に突き付けられるとは考えてもみなかったことでしょう...
これで助演男優賞ノミニー入り。

そうは言っても、あくまで主演はデンゼル!!
冗談で言ってるのか本気で言ってるのか全く読めない、新人に対しても容赦ないアロンゾがイカしますね~
自信に満ち溢れ、口が達者なアブナイ奴...
「ブラックスキャンダル」でジョニー・デップが演じていた実在のギャングのボスとそっくりです。
それにしても、さすがデンゼルが演じると悪役でもカリスマ性がある...
これにはオスカー受賞も自然と頷けてしまいます...
ちなみにリドリー・スコットの「アメリカンギャングスター」もおススメ!!

二人の対比がまた分かりやすくて良いですね~
誠実な新人ジェイクと独善的で時に法まで犯す悪徳捜査官アロンゾのキャラが、体格や容姿を含めベストマッチ!!
ジェイクの「えっ!?本気ですか!?」っていう時の顔が面白かったです。
まあ、この後の展開としては想像を膨らませてみてください。
それでも気になる方は、是非自分で確認してみてください。
意外なラストが用意されていますから...

渋いイーサン・ホークを楽しみたいのであれば、「クロッシング」。
更なる高みを極めたデンゼル・ワシントンを楽しみたいのであれば、「イコライザー」。
どちらも同監督作なので、本作と合わせて観てみるのもグッド!!
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