アリスinムビチケ図鑑

トレーニング デイのアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

トレーニング デイ(2001年製作の映画)
3.8
U-NEXTで鑑賞。

ベテラン麻薬捜査官アロンゾ(デンゼル・ワシントン)の元に配属になった新米警官のホイト(イーサン・ホーク)。

"今日1日でお前の力を示してみろ"
とアロンゾはホイトに言い、
"窓を開けろ
街の音を聞き、においを嗅げ 体で味わうんだ" と…。

そして2人のトレーニングデイが始まる。


アロンゾはギャング達の間でも一目置かれる怖い刑事。

レッスンも最初から危険で汚い部分をこれでもか!と言うくらい見せられ、
元々正義感に溢れている性格のホイトは、アロンゾの行動に圧倒され、また幻滅を覚えてしまう…。

"必要なら規則も破る"

"羊を守る為に狼を捕まえる
狼を倒せるのは狼だけ
羊を守るために狼になるんだ"

とアロンゾは教える。

やり方は悪いが、正義の為には狼になる事も必要なんだ!

と、体験の中から身を持って教えたかったんだろうけど…

初日からあれは…流石にね…。

結局のところ、
良い行いには良い事が、
悪い行いには巡り巡って必ずツケが回る…

そんな教訓と言うか皮肉めいたものも感じ取れる作品でした。

デンゼル・ワシントンも、イーサン・ホークも演技の上手い役者さんなので、
全体的に暗めのこの作品も、しっかりと観せてくれました。

余談ですが、先に観た「クロッシング」と言う映画の皆さんのレビューに、
「トレーニングデイ」がよく引き合いに出されていたのが分かった気がしました(笑)

ここで無意識のうちにアロンゾに教え込まれた事が育って、
後のクロッシングの中の"サル"(イーサン・ホーク)で、
"より善か、より悪か"
"間違った方法で正しいことをした"
に繋がる…なんて妄想すると変に辻褄が合ってたりして面白いですね。

なかなか見応えのある作品でした。