ペンバートン

トレーニング デイのペンバートンのレビュー・感想・評価

トレーニング デイ(2001年製作の映画)
4.3
新米警官の刺激的でアブないたった1日の話。中盤に至って善と悪の境界が曖昧になっていったところで、相対的な「正義」の話を予想していたがその後も依然として善悪が非常に強く対立していくという点で裏切られた。全体を俯瞰してみればきっちりと勧善懲悪のストーリーにも関わらず、腐敗の分かりきっている警察組織やロサンゼルスに潜む巨悪からか、それともデンゼル・ワシントンが熱演したアロンゾという男への愛からか、どこか気持ち良くなれないラストがこれまた面白かった。

普段何気なく映画を観ているだけだと、ロサンゼルスといえば「La La Land」という通称があるように、ハリウッドを抱える夢のある煌びやかな大都会という印象だったが、本作で描かれるのはダークでブラックな都市であってそこがまた新鮮だった。