4輪がペースを同じにして動き続ける(しかもそれぞれの車輪には空気が張り詰めている)車のように、誰かとの阿吽の呼吸がなければ映画を作ることは難しいように思える。
特に製作費がおいくら万円だとか、1日あたりのギャラがいくらだとか、金がペースになってしまえば自分ひとりで立ち止まり悩んでしまえばパンクしてしまう。
しかし、元来映画というのはそれぞれのいいと思うものの詰め合わせだ。楽しいと思うこと、いいなと思った街角の発見、そんなのを詰め合わせればきっと素敵な映画ができるはず。もちろん、ひとりよりもふたりで、同じ素敵を共有できる仲間と。
そして何より映画はありのままの現実ではない。現実よりも感情を揺さぶられる物語、それが映画だ。
国境がなくなると、より人が居なくなって国境の孤独が深まるみたいなのも感じた。
旅してえ。