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キャット・ピープルのmasatのレビュー・感想・評価

キャット・ピープル(1942年製作の映画)
2.5
動物園の豹の檻の前で出会った女。恋に落ち、結婚に至るが、彼女は指一本触れさせてくれない・・・
ここまででも異様な話だが、それには血にまつわる秘密があった。彼女は、キャットピープル、セルビアの伝説にある猫族の血を引く女だった。

前半のレストランで会うセルビア人の“謎の女”、その妖艶さが目を引く。彼女は猫族を見抜く力を持っているのか、猫族そのものなのか?そのワンシーンの異様さが印象的。なぜなら、ヒロインがどうも“猫”っぽくなく、妖しさが弱い。

RKOのB級映画特有の、お金のない分の工夫、影の使い方が巧み。

ヒロインが事ある毎に動物園の黒豹に会いに行く。なぜなのか?本当に恋焦がれていたのは、その黒豹なのではないか?ついに檻を開けてしまうが、敢え無く飛びかかられ殺されてしまう。この顛末が一番ミステリアスで面白い。
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