あしからず

キャット・ピープルのあしからずのレビュー・感想・評価

キャット・ピープル(1942年製作の映画)
3.8
自分が猫族の末裔で興奮すると豹に変わると信じ込む女性のクラシックホラー。だが純粋な悲恋ものにも見える。
イレーヌが本当に猫族かただの本人の思い込みなのかは大した問題ではなく、浮気する理由をみつけ同僚といい感じになる夫や下心満載の精神科医などの不実を制裁する構図と、「レオパルドマン」でもあったような(こっちが先だけど)見せない演出が印象的。夜道のストーカーやプールでの天井への水の反射と黒い影や精神科医との攻防など見えない恐怖を煽る演出が巧み。その部分は美しいホラーの手法だな〜とうっとりする。うっとりする場面でもないけど。
他の方も言ってるように神秘的なキャットピープルとあんな腑抜けたお坊ちゃんの恋など最初からそもそも無理なのだ。100回出直してきて欲しい。

それにしても日常的に仕込み杖持ってる精神科医ってイヤすぎる。
あしからず

あしからず