さすらいの旅人

スペースインベーダーのさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

スペースインベーダー(1986年製作の映画)
3.0
トビー・フーパー監督の少年の悪夢を描いたSF映画。CATV/シネフィルWOWOW視聴。

未見であるが53年の米SF映画「惑星アドベンチャー」のリメイク作品とのこと。
監督が「悪魔のはらわた」のトビー・フーパー、脚本が「エイリアン」のダン・オノバンとくれば映画好きにはたまらない組み合わせ。

物語はある少年の家の裏庭に宇宙船が着陸し、宇宙人が両親や学校の教師などの首にセンサー的な物を埋め込み、人間をあやつり侵略する。そして、最後は宇宙人対海兵隊の攻防になるが…。

期待した本作であるが、結論から言ってチープ感漂うB級SFであった。
50年代テイストのレトロ感あふれるSFを作ろうとしたかも知れないが、特徴がなく新鮮味に欠ける映画だ。
特に宇宙人の造形があまりにも怪物そのもので失笑もの。宇宙船の内部も人体的な「エイリアン」のそれに似ている。ただ、この造形が素晴らしいというマニアの方もいます。
また、宇宙人に対する海兵隊であるが、威勢だけが良く、ただの訓練を行っているようで全くリアル感と緊張感がなかったのは残念。

少し辛口のレビューになりましたが、逆に子供から見ると面白い作品かも知れない。
主役が少年であり、少年の大活躍によって展開する物語だからです。しかも、宇宙人退治という分かりやすいストーリーも後押しする。
また、少年の大人からの避難場所が保健室(先生役はなつかしいカレン・ブラック)というのも、どこの国も一緒だなあと微笑ましく思いました。