主人公(スターウォーズのフィンことジョンボイエガ)が発する「家に帰ってNARUTOでも観てろ」の名言で有名な低予算モンスターパニックもの。予想外の掘り出し物だった。
巧みな色彩設計(極彩色のスモーク・発光)を効かせた丁寧な演出でちゃんと怖がらせてくれるし、短尺ながら各キャラの複雑な背景・個性もしっかり見せてくれる。ここぞという時にだけしかスローモーションを使わない点も、気が利いていて好み。団地の悪ガキvsエイリアンvsガチのチンピラという三つ巴の関係も新鮮で面白かった。
贅沢を言うなら、治安最悪の公営団地という珍しい舞台設定をアクション面でもっと活かしてほしかった。「キングスマン」冒頭のエグジーのようにフリーランニングをするとか。(一瞬それっぽい描写はあったけど)
スターウォーズのフィン役でお馴染みジョンボイエガが、粗暴な悪ガキだけど漢らしい面構えを見せ、かつどこか陰のある主人公を好演していた。
失礼ながらフィンはブサイクだと思っていたけれど、彼のコメディリリーフ的な面構えは演技によるものだと本作を観てわかった。演技達者だったんだな...
