Omizu

ビルマVJ 消された革命のOmizuのレビュー・感想・評価

ビルマVJ 消された革命(2008年製作の映画)
3.8
【第82回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
2007年にビルマ(ここではあえてビルマと呼ぶ)で起こった大規模な反政府デモを命懸けで撮影した人々がいた。

軍部独裁政権のミャンマーで唯一対抗できる勢力が僧侶たちというのが面白い。昨今宗教の暗部を描く作品が多い中、宗教の正しい在り方を示してくれた気がした。

ほとんど全てが隠し撮りで構成されているので決して見やすい作品ではないんだけど、その粗い画質が臨場感や緊迫感を増幅させていてみていてとても緊張した。

一旦軍隊が力を持ってしまうと自滅するか日本みたいに外から変えられるかしか変える方法はないんだなと絶望した。あれだけ国民が支持して大きなデモになってしまっても暴力によって鎮圧してしまうんだね。

今のビルマの状況を考えても本当に迫ってくるものがある作品だった。
Omizu

Omizu