ファンタジーであり、神話であるけど、すごく心に刺さる一本だった。
愛なんて目には見えないし、すぐに役に立つようなもんじゃない。どこで愛に気づいたとかも簡単に気づけるもんじゃないけど、いざという時にとっても強い力に変わる。
愛があるから、敵を憎んでしまうようにも思えた。クマになったカナイを執念深く追ってしまうデナヒのように。
そして、「相手の立場に立って考える」ことがこの作品のメッセージの一つだと思う。
人間もクマも、相手は何もしてないのに襲ってくる恐ろしいものだと思ってる。まさにすれ違いでしかない。
実際に相手の立場に立つことは出来ないけど、理解しようとすることは誰でもできる。すれ違いによって傷つけ合う事なんかがあってはいけない。
何よりコーダが可愛すぎた！おしゃべり止まらない所とか、氷に写る姿で遊んじゃう所とか！純粋無垢で、母親からの愛を知っていたからこそ、カナイに兄弟を大切にすることを自然と気づかせてあげられたんだろうな。
ティモンとプンバー的なヘラジカコンビ、ポンコツヤギコンビはかなりツボやった。癒された。
舞台はライオンキングに似てる感じもするけど、どっちもすごく大事なことを教えてくれる作品やから、この作品ももっと観てもらえたらいいのにな。
