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ブロークバック・マウンテンのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
▪️JPTitle :「ブロークバック・マウンテン」
ORTitle:「Brokeback Mountain」
▪️First Release Year : 2005
▪️JP Release Date : 2006/03/04
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards :
78回アカデミー賞 監督賞、脚色賞、音楽賞
63回ゴールデングローブ賞 作品賞、監督賞、脚本賞、主題歌賞
62回ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞
▪️Appreciation Record : 2022-229 再鑑賞
🕰Running Time : 134分
▪️Director : アン・リー
▪️Writer : ラリー・マクマートリー、ダイアナ・オサナ
▪️MusicD : グスターボ・サンタオラヤ
▪️Cast : ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、アン・ハサウェイ、ミシェル・ウィリアムズ
▪️Review
🖋ゲイ映画は基本的にはあまり好んでは観ないのですが、『チョコレート・ドーナツ』と本作は何の躊躇もなく何度も観てしまう作品です。やはりアン・リー監督が正面からラブストーリーとして描いたことと、そのブロークバックの山々を美しく映し出した映像とワイルドで牧歌的な世界に引き込まれてしまうからです。この世界観が好きな作品ですね。

🖋本作、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、ヴェネツィア国際映画祭など名誉ある賞レースを総ナメした作品です。当時、劇場で公開された初めてのゲイの西部系ということで話題になりました(30年以上前にもアンディ・ウォーホールの「ロンサム・カウボーイ』がありましたが)。舞台は1963年の保守的な中西部。主人公二人には厳しい現実が待っています。そして、二人の妻たちの悲しみもあります。アン・リー監督は、それをを過不足なく描き、主人公ふたりの愛を際立たせています。
クライマックスに向けての“死”とその“死因”、ゲイであることの世間の恐怖から一緒になれなかったこと、そしてやっと一緒になれたと“二枚のシャツ”。。。そんな隠喩を含みながら、ある意味希望をもたせつつも、切なさに包まれるような余韻が残るラストです。

🖋注目すべきは主人公二人の演技。ギレンホールの演技は見事でしたが、なんと言ってもレジャーが世に認められた演技、アンニュイな表情に釘付けになります。演技が絶賛され、26歳でアカデミー主演男優賞にノミネート、一躍若手演技派俳優と目されるようになったんですね。28歳にして夭折した彼の才能はほんとうに惜しいですね。。。

▪️Overview (映画. comより)
「楽園をください」「グリーン・デスティニー」のアン・リー監督が描く愛の物語。1960年代初頭のアメリカ・ワイオミング。カウボーイのイニスとジャックは2人だけの厳しいキャンプ生活の中で愛し合うようになり、結婚後も密かに愛を貫いていく。「ブラザーズ・グリム」のヒース・レジャー、「デイ・アフター・トゥモロー」のジェイク・ギレンホールが共演。第78回アカデミー賞の監督賞、脚色賞、音楽賞の3部門を受賞。
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