Mikiyoshi1986

ブロークバック・マウンテンのMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

4.8
2月に「キャロル」を観て以来、いよいよ敬遠してきた本作も観なくては…!とずっと思ってて、この度やっと観賞できました。

いやー、予想を遥かに越える出来だった!エンドロールとか震えた。
皆が皆"カウボーイ"という力強いシンボリックなタフガイとして振る舞わなければならない風土は、ゲイに酷しい舞台装置としての効力がよりよく発揮されています。
ヒースレジャーのタチとギレンホールのネコ具合もしっかりハマってる。

アン・ハサウェイとミシェル・ウィリアムズがしっかりおっぱいを披露してくれてるサービス精神にも感謝です。
しかし白人の乳首ってどうしてこんなにも綺麗なんですかね。
余談ですが友達の母親が乳首に毎日BBクリームを塗ってたら、めっちゃ綺麗になって喜んでたって話聞いて爆笑したのをふと思い出しました。

イニスの妻アルマってかなり難しい役柄だと思うけど、見事に演じてみせたミシェル・ウィリアムズの助演ぶりが一番印象的。

登場人物や伏線のどれをとっても無駄がなく、上手くまとめた脚本力にも思わず唸る。
モンローの初登場やランドールの誘い、アールとリッチ、アルマの特別出勤、テレビ騒動、キャシーと娘の対面、ラリーンの電話での涙目、ジャックの不倫話、ジャックの両親などなど、本作には何気ない描写やセリフの中に偽りと真実の暗喩が込められていて奥深い人間模様にも大変見所を感じました。
Mikiyoshi1986

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