KnightsofOdessa

ブロークバック・マウンテンのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

3.9
No.966[会えた時間の尊さがぼやけている] 79点

世紀の犯罪者とハゲタカ犯罪現場カメラマン、キャットウーマンにマリリン・モンローを低予算で集められたというエピソードからも時代を感じる。そして、主要人物の中で唯一売れていないのがリンダ・カーデリーニである。最近になってまた脇役で観ることになって嬉しい限りであるが、一時期は全く見かけない日々で少し悲しかった。『ER』ばっかり観てたのを思い出す。

狂気的なカット割りで時の流れが圧縮され、20年以上も経っているのに髭と髪型と子供の年齢くらいでしか時が測れない。これがいい方向に作用しているかと言うと必ずしもそうではなさそうだが、若い頃の想いが今も続いているということを示したい…のか?(めっちゃ良いように解釈)個人的には映画として二人の逢瀬をずっと観ているので、会えない時間に対する会えた時間の尊さがよく伝わってこなかった。

ただ普通に可愛いミシェル・ウィリアムスと登場ごとに80年代感増してくるアン・ハサウェイはどう考えても最高だし、そこにリンダ・カーデリーニも加わるんだから全然悪い気はしない。というか寧ろ好き。

『クラッシュ』に敗れてジャック・ニコルソンがブチ切れた13年後に『グリーンブック』がオスカーを受け、米国アカデミーの成長してない感じを露呈させたのも記憶に新しい。ちなみに、本作品にポリコレを適応したらどういう配役・物語になるんだろうか。