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タッチ・オブ・スパイスのmhのレビュー・感想・評価

タッチ・オブ・スパイス(2003年製作の映画)
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料理と香辛料くくりのノスタルジック近現代史もの。
トルコとギリシャの間にある遺恨を、ギリシャサイドから描いてる。
ギリシャというとアンゲロプロスしか思い浮かばない病にかかっているので、風景の違いにちょっと戸惑う。
事実に即しているのはたぶんこっち。
七歳にして料理で徹夜する子どもというキャラ造形は面白いけど、その子が大人になると、天文学と天体物理学の教授になるので設定もりもりすぎて現実感はない。
それでもギリシャで超ヒットしたというのだから、映画はわからん/おもしろいね。
強制退去以来、ずっと思ってきたヒロインとの再会には、現実的なお別れが待っていた。このあたりはギリシャ、トルコ両国の関係を意味しているのかな?
同じエーゲ海を望んだふたつの国の豊かな歴史と文化に触れるという点ではこれ以上ない映画。
面白かった!
mh

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