グラビティボルト

アウトローのグラビティボルトのレビュー・感想・評価

アウトロー(1976年製作の映画)
4.5
イーストウッドによる、ロードムービー的な要素と「男が街に来る」系要素を組み合わせた西部劇。
サーティース撮影による抜けが良い青空と独特の色彩感覚が際立つ。
後、滅茶苦茶ジョジョを感じた。
「我々は太陽に向かっている。彼には優利だ!」とかまさに。あの擬音が見えそうだし?
前半、インディアンの爺と初めて会う場面の切り返しギャグ(悦に入って話してるともういない!)が後の
「来年の春には戻る」という情感溢れる場面で立場を逆に再現される。
音と映像の使い分けも巧み。
終盤疑似家族が出来た後に自分の過去を思い出す場面、音は彼を過去の悪夢に引き込み、目線の先には今を象徴するキレイな女が立っている。
復讐シーンも、音が重要だ。あの繰り返しが怖い。