肉

キャンディマンの肉のレビュー・感想・評価

キャンディマン(1992年製作の映画)
3.7
劇場公開中のジョーダンピール製作脚本版に備えて、予習のつもりで前作を観たらすごいよかった 

過去に黒人差別により酷い殺され方をした男がキャンディマンという都市伝説となってて、それについて研究する主人公の白人の女がキャンディマンについて調べるにつれて、不穏な流れに巻き込まれ抗えず次第に飲み込まれていく
この主人公がマイノリティ(黒人)への配慮なく自分の研究って都合を優先して黒人たちの生活の場にズカズカ入ってって、まるで彼等を自分の研究対象や教材かなにかのように扱うのでイライラした マジョリティ仕草や

あとゴア描写は控えめで観やすい 虫が苦手な人はきついかもってシーンあり あのシーンどやって撮ったんやろう…

ていうかこれはホラーなのか?ホラー的な怖さはほぼない、美しくてもの哀しい音楽とどこか幻想的な雰囲気が独特の世界観を醸し出してる 都市伝説モノに人種差別や貧困、格差社会への問題提起を織り交ぜた社会派スリラーという印象 
長身でロングコートに鉤爪のキャンディマンの造形はかっこいいし、ゆったり話す彼のセリフはいちいち詩的でセンスある 上空から俯瞰で撮ったタイトルバックもおしゃれやった
映画のテーマや内容的にジョーダンピールが続編作るのもわかる、観に行くのめちゃくちゃ楽しみ〜
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