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二十才の微熱 A TOUCH OF FEVERのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER(1993年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 橋口監督の微熱を突き破る発熱


橋口亮輔脚本監督助演。ぴあスカラシップ作品

単館ヒットした本作。

見直してやはり、素晴らしい熱をおびた作品だ。

袴田吉彦は、両親を恐らく好きじゃない。

感情も冷たい大学生。

彼はホモバーで稼ぐ事に抵抗も好意もなくこなしている。

不思議な袴田君に惹かれる大学先輩の片岡礼子。

ホモバーの同僚高校生、遠藤雅。

その彼女の山田純世が袴田君に絡む四角関係の物語。

(山田さんの存在、「ハッシュ」のつぐみ、詮索する女性と似る)

橋口監督のフィルムぎわが好きだ。

地下鉄の線路内をカメラがグーンと進む2カットが「真夜中のカーボーイ」を想起させる!(マッチ、カメラを撮る仕草等)

彼らの煮え切らない孤独や人恋しさ

傷つけあいは微熱のようなもんで、袴田君のお客様は明らかな発熱を希求する。

ラスト橋口監督自身(このシーン超必見、コミニケイトが着火する素晴らしさ!)

が突き破る発熱は、

二人にとって実に苦々しいもしくわ、

清々しい大人の熱なのかもしれない。

袴田君のラストの顔が嬉しそうに成った。

橋口監督の素晴らしい熱に乾杯!

2009年3月22日 21時04分レビュー
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