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マッドマックスのGreenTのレビュー・感想・評価

マッドマックス(1979年製作の映画)
3.5
これは私のトラウマ映画です!!

多分、この映画を観るまでこんな暴力的な映画を観たことなかったと思う。暴走族に追いかけられたカップルが、ズタボロになってて、警察が見つけた時には女の子は首に縄を巻き付けられ、恐怖でビクビクしてて、警察官が「大丈夫だよ・・・」って言ってもすごい怯えて逃げようとしている・・・・

こんな恐怖を味わった人を見たのは初めてだったと思う。「あ、集団レイプされたんだ」と思ったらぞわーっと怖くなった。

ボーイフレンドと一緒にいたのに、守ってもらえなかったんだ・・・ボーイフレンドもボコボコにされて、気がふれて下半身裸のまま逃げ惑っているところもすっごい怖かった。

今回観たら、このボーイフレンドもお尻が赤くなってて、男もレイプされたんだ!ともう衝撃!

あと、主人公のマックスの奥さんが、林の中で暴走族の男たちに追いかけまわされるところも心理的にすっげー怖かった。

しかし今回観て一番「おお~!!」って思ったのは、車やバイクの映し方がめちゃくちゃカッコいいことでした。特にド派手なアクションでもないのに、すげー盛り上がる。スピード感がすごいカメラワークとか、あと、スタントマンたちに拍手を送りたい!ものすごい速度で走っていながら車間ゼロ!とか、事故ってバイクが頭に当たりそうなショットとか、すごいワクワク・ドキドキする。

これってめちゃ低予算で、暴走族は本当の暴走族の人たちだったりとか、「ゲリラ撮影」とか言って、勝手に道路封鎖してカー・アクションのシーンを撮ったらしい。

この作品は、私の記憶が正しければ多分、「オーストラリアなんてダサいよね~」みたいに言われていたのに、みんなが注目し始めたオーストラリア製アクション映画だったんじゃなかったっけ?メル・ギブソンも、この映画で出てきたんだよね、たしか。

マッドマックス2からはアポカリプス感ばっかり強調されちゃってあんまり好きじゃないんだけど、この映画はオーストラリアのだだっ広い風景が目新しいし、映像もすっごくキレイ。

この映画も一応「アポカリプス」なんだけど、

「A few years from now・・・」

って冒頭にキャプションが出るだけ!!「A few years」って、「数年後の未来」なの?!あんまり「未来感」がないところがワロタ。

でも警官たちはみんな白バイ警官みたいな黒レザーで、カッケー!太ってダサい髪型した警官もカッコいい。車も、今観ると古臭いけど、でもカッコいい。色とか、デザインとか。あ、でも思ったけど、マックスが乗ってるパトカーって、オートマなんだよね。速い車って普通マニュアルじゃないっけ?

あ、でもV8の車はマニュアルだよね?「V8」って言葉も、この映画を観るまで知らなかったなあ。

今回観ると、マックスが奥さんとヴァケーションに行く下りがもうちょっと短くても良かったかもね。マックスって、最初は弱虫というか、同僚の警官グースが丸焼けにされて(このシーンもトラウマ!)「怖い!」って警官辞めようとする人だったんだ~って思った。

でもこの後、メル・ギブソンって必ず「タフだけど女に優しい。一人の女を愛し続ける男」みたいな役ばっかだよね。『リーサル・ウェポン』も『ブレイブハート』も。

いや~好きだったなあ!(爆)
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