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マッドマックスのbackpackerのレビュー・感想・評価

マッドマックス(1979年製作の映画)
3.0
◾︎マッドマックスシリーズ第1作

【作品情報】
公開日   :1979年12月15日(日本)
作品時間  :93分
監督    :ジョージ・ミラー
製作    :バイロン・ケネディ
脚本    :ジェームズ・マッカウスランド、ジョージ・ミラー
音楽    :ブライアン・メイ
出演    :メル・ギブソン、ヒュー・キース・バーン、ロジャー・ワード、スティーヴ・ビズレー、ジョフ・パリー、他

【作品概要】
シドニーの病院勤めだった一人の男は、友人のバイロン・ケネディと資金を作り、自主製作映画を撮りました。その男の名は、ジョージ・ミラー。
映画は超低予算ながら、オーストラリア映画史に残る大ヒット。その映画の名は、『マッド・マックス』。
かくして、処女作にて華々しいデビューを飾ったジョージ・ミラーは、その後SF映画、特にポスト・アポカリプスジャンルの金字塔となる『マッド・マックス2』を製作し、〈荒廃した未来世界〉を安上がりに作り出すという、映画史に残る大発明のもたらす。
その結果、どうにも始末に負えないエピゴーネンの粗製濫造を招くことになるのだが……。

【作品感想】
全てはここから始まった!

本作は、SFアクション映画に革命を起こしたと言える傑作『マッドマックス』シリーズの第一作。
監督・主演・スタッフ、そのことごとくが無名でありながら、全世界的にヒットしました。興行的ヒットの一助という点は日本も担っており(オーストラリアからまず日本に売り込まれ大ヒット。その波に乗って全世界へと配給されたとのこと)、日本の映画館及び映画文化がまだ世界的に力を持っていた時代の作品であることも、単純に勉強になります。

内容は至ってシンプルな復讐もの。
ただし、本作にて親友や妻子といった、彼の大切なものの全てを失った主人公マックス・ロカタンスキーの人生は、完全に荒廃。
結果、彼の生きる絶望的近未来の荒廃度合いも、急速に悪化していきます。
物語が進むにつれ、世界の地獄っぷりが益々酷くなる。それはひとえに、マックスの人生が本作にて歩みを止めてしまったから。
超低予算の安っぽい作りであることは当然否めませんが、シリーズの全ての始まりである本作が、最悪の世界のスタート地点であることは間違いありませんので、本作見ずしてシリーズが語れずと言っても過言ではないかも?

SF映画の金字塔、未見の方は、是非ご鑑賞ください!
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