【狂気の産声】
今では全米のレジェンドとなったマックスが"マッド・マックス"へと変貌を遂げる過程が見られる第1作目。世界観はレトロなディストピアで、スチームパンク要素はあるようでない。
メルギブとはいい配役だ。若い頃の彼は、厳つさと甘いフェイスを持ち合わせた、「優しいマッチョ」風のツラ構えをしている。なので、「ぼ、ボク怖いんだ~_:(´ロ`」 ∠):」とか言って警察を辞めてしまうナヨいもワイフには優しいマックスに、脳の神経がブチギレてマッドになったマックス、どちらも似合っている。
『SAW』の元ネタ的シーンあり。マックスのマッド感が滲み出ているいい演出。
そして600馬力のV型8気筒スーパーチャージャーでタコメーター振り切ってオーストラリアの荒野を爆走する姿も圧巻のMAD。この遺伝子は最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でも引き継がれていると思う。
やり過ぎとも思える冒頭の派手なカーチェイス、終盤で狂っていくマックス、始まりから終わりまで「MAD」に溢れている作品でした。
「俺は火の玉だ!よく見てろよ!自由に向かってまっしぐらだ!」