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マッドマックスのkoyamaxのレビュー・感想・評価

マッドマックス(1979年製作の映画)
3.8
荒涼とした大地を歩く男の脚を観たくて久々に鑑賞しました(なんだそりゃ)。

初見時はスピード重視演出に目を奪われていましたが、久々にみると時代劇的メンタルでもあり、サイコホラーでもあり。。
意外とやっていることが多い気がしますが、観たあとの印象として、「ぶっ壊れている!」と思わせてくれるのは素晴らしいです。
カーアクションもスタントというより事故映像な感じがいいです。


あらすじに描かれている「妻子を殺されたマックスの復讐劇」ですが、
この展開になるのは、ほぼ後半に入ってからですね。


そこまでは奥さんと仲睦まじくやっているひととき、そして徐々に迫ってくる暴走族たちの執拗な嫌がらせを丹念に描いています。
すでに4作も創られている今となっては奥さんの運命はわかってしまっていますけれども。。
だからこそ、つきまとわれる暴走族から逃げ惑う展開は、「死ぬ運命」から逃れようと、必死にもがいても抗えない世の無常感すら感じてしまいます。

復讐するマックス自身の描写も、スピードに囚われた暴走族たちと同じ穴の狢であることに苦悩する心模様に比重をおかれています。
二作目以降のマックスの心情は基本的に虚無の心で描かれているので、この1作目の人間らしい葛藤を抱えるマックスはなにかとても新鮮です笑


(自分が記憶していた内容は、序盤早々に帰路についたマックスの目の前で、奥さんがいる家ごと大爆破されるという幕あけだった気がするんですが。大分違いました(;^^
むしろあの映画は一体なんだったんでしょうか??自分の記憶が適当すぎる。。。)
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