「エド、 自分の夢のために戦うんだ。」
( by オーソン・ウェルズ?)
この感動的なラストシーンのあと、 エド・ウッドは映画作家として幸せな人生を送れたか?
それはこの映画のテーマではありません。
野暮なことを言えば、 実のところ「怪物の花嫁」や「プラン9・フロム・アウタースペース」は、 なかなか「残念」な映画です。
(失礼!でも、 両方ともちゃんと観ましたよ。)
だけどきっとそこには、 己れの作風にこだわり続けたフィルムメイカー、 エドワード・デイヴィス・ウッド・Jr.が創りたかった世界が拡がっているんだと思います。
ティム・バートン監督作品「エド・ウッド」に話を戻しましょう。
資金難、 作品への悪評、 映画の内容にいちいち口出しする出資者 …
ありとあらゆる試練を「ひきつった笑顔」で乗り越えて、 自分の撮りたいものを撮り続ける主人公エド・ウッドを演じきったジョニー・デップが素晴らしい!
そんなエドに振り回されながら、 自分に再起のチャンスを与えてくれた友人エドへの感謝の気持ちを決して忘れないベラ・ルゴシを深みのある演技で表現したマーティン・ランドーも!
そして、 ぶざけようと思えばいくらでもふざけ倒せる物語を、 マイノリティへの温かい眼差しをもって真面目に描いてみせたティム・バートン監督も素敵ですね♪
2018ー161