雨丘もびり

エド・ウッドの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

エド・ウッド(1994年製作の映画)
5.0
わー、超ザツ(大笑)
   
私はエド=ウッド監督作品って観たことないけど、たぶん画面からダダ漏れなんだろうな、撮りっぱなし感がw。
無限にツッ込めるんだろうな。「そのテイク活かしにする?!」って。
   
・・・・・そんなことが窺い知れるノンフィクション(?)映画。
B級映画マニアのティム=バートン監督が、カリカチュア半分(こんな風に映画撮れたら楽しいのにな)という憧れ半分で、軽妙に描いている。

エド=ウッドって、独自の美学に基づき良質な作品を拵えるタイプでなく、映画監督している自分が好きなタイプかも。「アクション♪」「カット♪」って言いたいだけ。J.デップのペラい演技、半分覗く前歯のテカリが最高なんだけど、そこからなんとなく想像するに。
   
その場しのぎの妥協策がポンポン浮かぶのは、きっと映画のことを四六時中考えているから。
    
言い訳言い逃れ言いくるめ、嘘っていうか夢を騙り、一度も立ち止まらず思い悩まず、自分勝手に映画道を駆け抜けたロクデナシ。
そんな彼に救われた人がいて、愛した人がいて、誰のことも不幸にしなくって。
   
ぜったい一緒に仕事したくないけどねwww
   
前にみたときはなにも残らなかったけどw今回は楽しめた。良い初笑い映画(^^)/
過去のクリエイターを自作で描いて生き返らせる。「ヴィンセント」「ミスペレグリン」に通じるバートン式声明文だね。
   
取って付けたような女装癖が妙に人間臭くて愉快だわー♪