ミスターメタリック

ラッシュライフのミスターメタリックのレビュー・感想・評価

ラッシュライフ(2009年製作の映画)
1.0
小説を読んだので、映像になっているところを観たい!と思い、評価低いの知ってて、当たり屋的な感覚で観たが、まさかここまでとは!!!w

【以下、勝手なことを長々とたくさん書きます。。。】

残念ながら、1.0以下が無いので、1.0点
いや、普通の映画評価してる時とまた別の基準で評価してのやっと1.0点

逆に、逆に!この映画を間違って観てしまって、意味が分からない、と思った人、小説を読んでほしい
そういう作戦だと思って下さいw
今のカメ止めの件とは逆に、原作の「ラッシュライフ」を原案にしてほしいくらいですw



個人的に、失敗だと思うところは大きく分けて三つ
1、技術的な問題
2、原作の最大の長所を殺している
3、描き切れてないことによる、物語の薄さ

1に関しては、単純に映像がキレイじゃない・黒つぶれして何が起こってるか見えない、意味の無い画面の揺れが多い、音声の調整が合ってないのかセリフが聞き取りにくい、と思ったら次のシーンで急に音がでかい、等々初歩的な問題。ここはまあ学生映画だからと思われてしまうかなぁと…

2が一番大きな問題。原作では五つの全く異なる物語が同時に進んでいき、終盤になるとそれぞれの人物の関係や事件の概要が見えてきて、一つの物語に収斂していく、というところが一番の見所であり気持ち良さであり楽しさである。
それが映画では、オムニバス形式で描いたことで、一つの物語が終わったら、次の物語、と進むので、全く気持ち良さが無い。
「あ、さっきの物語にもこの人出てたね~」程度になってしまう。
しかもそれぞれの物語を別々の監督で撮る、という方法を採用しているので、作品全体に統一感もない…
学生がこんなことに挑戦してみました、みたいな風になってしまっている

3は、まあ仕方がないと言えば仕方がない。
中途半端に原作にあるシーンを忠実に描いているが、それまでの物語が省かれてるので、その行動を起こす動機付けもなければ感動もない。原作を読んだ人なら「ああ、あのシーンね」と分かるが、読んでない人は何のこっちゃ分からないと思うw

あともう一つ位言うとすれば、原作の伏線を再現しようとしたがための、明らかに違和感のあるセリフw



おそらくこれでは、なぜ「ラッシュライフ」なのかも分からないだろう

この際、小さい矛盾とかには目をつぶります

ただ、学生が作った映画だから、という風に思わないでほしい。
学生映画でももっとすごいものはたくさんあります。
やっぱり色々と残念でならない。。。



嬉しかった点は、それでも映像化してくれたこと。
もっと良い状態で観たかったけど…w
一番好きだったのはダントツで黒澤編かな。
原作読む前から映画のことは知ってて、泥棒の黒澤の役が堺雅人だと思いながら読んで、脳内でも役がハマってて楽しく読めたので、そこは満足。
音楽も良かった。

おそらく予告編が一番面白いです!w
恐いもの見たさか、堺雅人のハマり役のためにぜひ!w
(原作も読んで!)