Ryoko

夢売るふたりのRyokoのレビュー・感想・評価

夢売るふたり(2012年製作の映画)
3.8
金儲けのため結婚詐欺を働く夫婦の話。
里子の原動力は裏切った夫に対する妻の意地だったのかな。夫の不貞を逆手に取って金儲けに利用して心理的にも優位に立とうとするドス黒さ。女って理屈じゃなくて感情ありき。夢を売るなんて後付け的な理屈に過ぎず。コンプレックス、プライド、嫉妬、孤独。女の痛いところを突く西川監督の上手さが光る。どす黒いんだけど逞しさを感じさせる松たか子が上手い。騙される女性たちもひとつひとつのエピソードは短いけれどどれも印象的。
2人がやってることは最低だけど、他の女を抱く夫の帰りを待っているときの里子の気持ちを思うとなんとも切ない気分になる。
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