すいかめ

二十四の瞳のすいかめのレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
2.8
高峰秀子の演技力がこの映画を引っ張っていると感じた。若々しく元気な新米教師時代から、ちょっと老けすぎなくらい歳を重ねたベテラン教師まで、十数年にわたる一人の女性の人生を違和感なく演じている。

十二人の生徒たちもどんどん成長していくが、その顔つきが本当にそっくりで、実際に数年かけて撮ったのかと思ったぐらい。途中で何故か主人公の家族にスポットが当たったが、この十二人との交流をずっと描いて欲しかった。

戦場を描かずに日常のみで反戦を訴えるこの映画は、きっと今の自分より、戦争という日常を生き抜いた当時の人達に、何倍も心に響いたのだろうと思う。
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