anna

マイ・ドッグ・スキップのannaのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・ドッグ・スキップ(2000年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【子ども時代の忘れられない、
色褪せることない出逢い】


いじめられっ子のウィリー
彼が友達と言えるのは、隣に住む
プロ野球選手のディンクだけ。

そんな彼が、愛犬スキップとの出会いの中で、人と出逢い、世界をも広げていく。



ストーリーとしてはど定番。
子供の時に犬の映画片っ端から見て、その時には難しくて悲しくてあんまりもう一回見たいとは思わなかった。

再鑑賞。
やはり良き。

まずはスキップのひたむきさ
真っ直ぐさ、愛らしさ、たまらん
ほんまにウィリーが好きなんだなって。
そして、ウィリーもスキップが
好きなんだなって。

ただ、本当にこの映画の素晴らしいところは、ウィリーとスキップだけじゃない。

お母さんは、自分の意思を持ち、正しいと思うことを行動に移すところがカッコいい。ウィリーとスキップの出会いの立役者。

最初は頑固でやなやつと思ってたお父さんもええ人。
戦争軍人だから、死を見てきて、足を失ったから、勲章なんかより命の大切さを知ってる。

戦争に行く前は、みんなのヒーローディンク。
戦争から逃げたと叩かれて、ぼろぼろになって帰ってきた。でも、
"怖いのは死ぬことじゃない、人を殺すことだよ"
これがたまらんわ。めちゃめちゃかっこいい。それが怖いと思える人が本当にかっこいい人だと思う。

そして、スキップ。
スキップはウィリーに
友達の素晴らしさ
勇気の素晴らしさ
冒険の素晴らしさ
自然の素晴らしさ
恋の素晴らしさ
肌の色の無関係さ

そして、
生きること、生命について

たくさんの本当にたくさんのことを教えてくれた。

ウィリーの少年時代に欠かせない存在。

子ども時代に飼った犬は
やはり特別で。
ウィリーがウィリーとして生きることに本当に大きな影響を与えた。本当に一緒に成長するってこのことなんだなあと。
そして、それは、この時にしか
味わえない出逢いで。特別。

スキップがテスト?の時
違う芸ばっかしたのは絶対
戦争に行って勲章をもらうより、
ウィリーと一緒に少しでも長く
居たかったからだろうな。
スキップ賢い。


大人になって観て、
子どもの時には気づかなかったことにたくさん気づけました。
やっぱり再鑑賞もいい。
自分の状況や年齢や成長度合いで
内容が違って見えてくるのも
映画の良いところだなあ。


色々書きましたが、そんな重っくるしい映画じゃないです。見やすいです。
anna

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