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恐怖の足跡のsymaxのレビュー・感想・評価

恐怖の足跡(1962年製作の映画)
3.9
存在を初めて知ったのは、中学生くらいの時、ロメロが今作に影響を受けて作った作品が「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」だと知り、''こりゃ、見なきゃ"と散々探しまくったのですが、なかなか見つけられ無かった思い出があります。

随分大人になってから、ようやく見る事が出来ましたが、今は便利ですよね、試しにちょちょいと検索してみたら、何気に動画配信されているのを発見して改めて鑑賞。

日本よりも海外の方が、カルトムービーとしてかなり人気が高い作品で、今作に影響を受けたと思われる作品はワンサカあります。

一度、見て貰うと分かりますが、あの作品でしょ…あれでしょ…あれもだなとホラー好きな方はすぐに思い当たる作品が何本か挙がると思います。

それぐらい、後世に与えた影響が大きい偉大な作品であります。

ストーリーは、何書いてもネタバレになりますから書きませんし、出来れば、鑑賞前には何の情報も入れずに見て欲しいです。

見終わった後に、様々な考察も出来ます。

まぁ、1962年に作られた作品ですから、演出面では、やや古臭いところはありますが、クローズアップ撮影や早回し撮影、効果音等、映画的テクニックは多彩で、最後まで画面に釘付けになります。

グロい描写や脅かしが無くとも、ジワジワと迫る緊張感と雰囲気で恐怖を感じさせ、監督さんの並々ならぬ才能を感じますが、ハーク・ハーヴェイ監督の商業映画は、今作1本らしいです。

後年、ウェス・クレイブン監督がリメイクしていますが、面白く派手さはあるけど、オリジナルのおぞましさが表現しきれていないなと感じ、むしろオリジナルの偉大さを再認識したことを覚えています。
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