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蛇イチゴのkenのネタバレレビュー・内容・結末

蛇イチゴ(2003年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

西川美和さんコンプリ。
やっぱり家庭と人間のリアル、生々しさを描くのはダントツ。配役も絶妙でいい。
この息子役は宮迫のための役だろうな笑、終始軽薄で、世渡り上手な感じ。
他も見栄っ張りな親父役の平泉成、正義感強くて、真っ直ぐすぎる娘役のつみきみほ良かった。地獄の葬式から皆んなが崩壊していく描写が上手い。平泉成は「あんな親父にはなりたく無い」像の極み。

おじいちゃん出るシーン意外とハイライトかも笑 いきなり食卓で白黒になるシーン、父に罵言吐かれた後に伝わってて?キレるシーン、問題の葬式のシーン。

ラストはゆれるっぽかったな。ベタっちゃベタな終わりだったからゆれるでプラッシュアップした感。
最後まで壊れず、まともで、唯一観客からも自分でも擁護されるであろう倫子も自分が正しいって常に思い込んでしまう欠点に最後気づいたのかな。
女子生徒の「本当に〜君のお母さんは病気じゃないんですか?」と、蛇苺を見かけたシーン。

蛇苺の花言葉は「小悪魔のような魅力」。宮迫演じる周治のことなのかな。倫子は風呂後におちゃらけてて、ほしい言葉をくれて、昔の兄を思い出してつい信じようとしたけど、蛇苺を取りに行く時に目を覚まして逃れた。

これデビュー作はすごい。脚本、配役、表情のニュアンス表現いい。最後少し物足りなかった。お母さん生きてる??
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