ねまる

69 sixty nineのねまるのレビュー・感想・評価

69 sixty nine(2004年製作の映画)
3.8
文化というものは恐ろしい。
知らなければ、時計屋の親父で一生安定して暮らせたのに、
出会ってしまったら戻れない。

演劇も映画も音楽も、
文化は、自由と思想と想像力を与えてくれる。

想像力が権力を破壊する。

正しいの前提であった学校が、教師が、間違っていると気付くことが出来る。

この世界を変えるのは、机に向かって難しい本を読み、安定した道の上を歩いてきた政治家よりも、
演劇や映画や音楽を愛し、想像力の豊かなバカであって欲しい。

そしてこの映画がまた、1969年という時代を象徴する一つの文化であって欲しい。

自分が生まれる前どころか、
母すら生まれる前の時代。

同じように若者は、文化を知り、文化に影響され、文化を愛していたということ。

想像力は、恐怖と不安を呼び寄せる。
でも想像力は、笑いと楽しさも与えてくれる。

知らなきゃ良かった。
安定した道を進めたのに。
そんなことない。
いろんな文化に出会って、
笑って、楽しい世界にしたい。
なんであの人たち笑ってるんだろって、
なってるバカでいいんじゃないの。


6月9日 sixty-nineの日に鑑賞。
ねまる

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