<ドキュメンタリー映画特集②>
2009年02月08日@渋谷シアターTSUTAYA
フランスの全寮制の騎手養成学校で,未来の騎手を目指す子供たちをの1年を追っかけたドキュメンタリー映画。
競馬のことはよくわからないので,武豊とディープインパクトがどれだけ凄いかわからなかったが,純フランス産の映画なのに登場しており,とりあえず世界に通用するレベルの名騎手・名馬であることがわかった。
騎手養成学校という知られざる世界を知ることができてとても興味深いものがあったが、それ以上に馬の世話から乗馬の訓練を通じて子どもたちが精神的に成長していく姿に目を見張るものがある。
ちょっと映像の粗さがところどころ目につくがその分ドキュメンタリーとしての臨場感はたっぷりある。ものすごく早く走る馬に乗せられて訓練を受ける子どもの怖さ,なかなか自分の思うように動かせない馬という生き物の難しさと子どもたちのもどかしさがよく伝わってくる。
もっとスパルタ教育かと思いきや,意外にも紳士的な教官。
そして寝る前にケータイやPSPに興じ、学校ではふざけ合う子どもたちは万国共通であることを実感。
ただしフランスの寄宿学校のカリキュラムから騎手の制度についてほとんど説明されていないので,外国人が見る映画としては厳しいものがある。ただ字幕をつけるだけじゃなくて,解説なども入れてほしかったなぁ。
ちょっと退屈な部分もあるけれど,面白い映画だった。