アラバン

浮き雲のアラバンのレビュー・感想・評価

浮き雲(1996年製作の映画)
4.5

「過去のない男」「街のあかり」と並ぶ敗者三部作といわれる作品ですが三部作の中で最も面白かった。

特に魅力のない登場人物たちが、無口で喜怒哀楽をほとんど出さず、セリフがほとんど無いカットを重ねながら淡々と進むストーリー。
限りなくどん底へと落ちていく主人公。
唐突に突っ込まれる笑えないギャグ。 
古臭い演出。
薄ら寒い映像。

最後のちょっとした温かさを最大限に引き出すためのタメがバツグンに効いてます。
ラストがなんともハートウォーミングで余韻残りまくり。
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