先日新聞でニューヨーク州弁護士・山口真由の
話が載っていた
高校生になると、ディック・フランシスや
フレデリック・フォーサイスなどの論理的な
文章に引き込まれました。
行間とか余韻とかではなくて、
描写が細かいんです。
「この人はこういう人であった」と書かないで、
細かい事実を積み重ねることで、
その人の全体像を描き出す文章の書き方が好きでした
映画でいうと小津やジム・ジャームッシュ、
そしてこのアキ・カウリスマキがそんな感じだろうか。
実際カウリスマキ監督は
小津映画に影響を受け、
ジム・ジャームッシュと親交があるそうだ
といっても、実はカウリスマキ映画は初めて。
『愛しのタチアナ』と2作が収録のDVDを借りた。
いろんなところでカウリスマキの名前を聞いた。
知る人ぞ知る、映画好きに愛される監督のようだ
アキ・カウリスマキとの記念すべき
最初の出会いとしてこの映画を選んでみた。
『過去のない男』『街のあかり』へと続く、
《敗者三部作》の第一作目である
冒頭のレストラン、黒人ピアニストの生演奏から
引き込まれる。
その後も音楽が印象的だ。
大仰なところがなく、シンプル。
それでいて、どことなくユーモラス。
小津映画的であり、好きなところだ
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空に浮かぶ雲に
君は手をのばす
流れ行く雲は
僕の心のよう
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幸せは人の内側にあり、
成功は外側にある
金や地位や名誉は外側の世界の話。
社会の歯車としての性能、
それはそれで生活をしていく上で必要だが
幸せはそれとは違う世界のこと。
社会の荒波で不幸になるのは
そこの違いが分かっていないのだと思う。
内側が外側で汚れてしまっていることを
すれているとか、俗物という。
内側をピュアにしておくことが幸せに通じるのだろう