カウリスマキ監督の終始静かで淡々とした、シニカルでありながら、あたたかな眼差しが心地良い。
無表情だからこそ感情が集約されるのかもしれない。
生きてれば色々あるよねって、まったりゆったりしながら観れる。人と人の関わり方もちょうどいい。最初にほとんど人物が出てきて、消えては忘れた頃に出てくる感じ。同じ時代に同じ場所で生きてるから、久々に会っても境遇は一緒で、悲しい事なのに何となく安心するというか愛しくなるというか。
明るくも暗くもなく、起こった事を受け止めて対処して進んでく、人生の縮図みたいな映画。