竜平

バトルフィールド・アースの竜平のレビュー・感想・評価

バトルフィールド・アース(2000年製作の映画)
1.9
西暦3000年、異星人の侵略により荒廃してしまい人類も残り僅かという地球を舞台に巻き起こる争い事を描く。SF的アドベンチャー映画。

ジョン・トラボルタの悪役姿を求めて鑑賞。悪は悪でもまさかの異星人役。共演に『プライベート・ライアン』で凄腕スナイパーを演じていたバリー・ペッパー、あとフォレスト・ウィテカーなど。初っ端から言っとくけど酷評するよん。まずこのどうやら凶悪らしい異星人が何をしに地球へ来たのかというのはまぁ追い追い、うっすら明かされていくものの、いつ来たのかも含めてあまり細かくは語られないという。謎が謎を呼ぶ展開、というわけでもなく、悲しいかな、なかなか物語に入り込めない印象がある。で異星人がね、フツーに英語で喋ってるし、トラボルタを筆頭に特殊メイクでなかなかインパクトのある容姿をしてるものの、人間を虐げたいのかぶっ殺したいのか、はたまた利用したいのか、イマイチ目的も趣向も見えず、てか人間どうこうというよりも異星人側の内部で地位だとか手柄だとか、弱みを握られるとか上官にこき使われるとか、なんか人間みたいな、いやブラック企業みたいなことずっとやってて、その上揃いも揃って所々マヌケときたもんで恐怖感も皆無。捕まってる人間で束になって襲いかかればわりと簡単に形勢逆転できそう、てかなんで人間一回負けたん?ってゆー。

で、人間側と異星人側の双方の視点から語られるんだけど、話がまーー盛り上がらない。タイトルにもある「バトル」的なものが全然始まらないし、前述したようななんとも規模の小さい、ちまちました話題が延々と続く。SF設定でスケールも大きくしときながらアクションなどよりも探り合いやら騙し合いやらをメインとするのはいかがなものか。終盤ようやくドンチャン騒ぎになっていくものの、時すでに遅し、飽きてしまって正直1.2倍速で見てしまった。本当ごめんって感じ。 1.5倍速にするのだけ我慢した。西暦3000年と言っといて超大昔のものが新品くらいの勢いで残ってたりするあたりとか、とにかく詰めも甘い。後で知ったけどラズベリー賞バッチリ取ってんのね、これは納得。はい、スッキリしたからこのへんでやめる。
竜平

竜平