粉雪

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事の粉雪のレビュー・感想・評価

3.3
またしても、寝る前に見る映画を間違えた。溜まったBS録画を短いからと夜見るのは、やめよう…。
何の予備知識もなく映画を見るのはいつもの事だが、ヒロシマの原爆反対映画をフランスが撮るなんてどうなるのかな?という予想はことごとく裏切られた。結局は、愛の映画になっている。ヒロシマでなくてもよくないか?岡田英次がヒロシマらしいが、その割には彼のヒロシマはサクッとしか語られない。ひたすらヒロインの苦い故郷の終戦時の愛の記憶が語られる。
とはいえ、当時の広島や、終戦時の悲惨な広島が映されるのは興味深く、プラカードのフランス語の違和感も許せる。後半はひたすら街をさまよう女を独白と音楽で魅せて、最後まで引きつけてしまうのは凄いと思った。
外国から見たヒロシマ。この映画を作ったフランスが原発を多く保有し、独自の核路線を走っているのはなんの皮肉だろうと思う。(今は違うのかな?だったら、ごめんなさい)
粉雪

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