kanaiso

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事のkanaisoのレビュー・感想・評価

2.9
講義で鑑賞。
日本語タイトルに惑わされないでほしい。

原爆投下から数年後の広島を舞台に、映画を撮りに来たフランス人女優と日本人男性の恋愛?を通して描かれる「記憶」と「忘却」。当時の広島を映すアーカイブとしても意味のある作品。

「君は何も見ていない」「見たわ」のやりとりが映画の柱。

人は自分が見たいように見て、信じたいように信じる。ある人にとっての悲劇でも、周りからしたら目にも止まらないその出来事は他人の中では記憶されない。その時、その出来事は「他者」となる。
一方で、ある出来事の記憶の忘却を望み今まで隠してきたにも関わらず、気づかないうちに記憶に取り憑かれた視点でしか他人を見れないことも然り。

分かったふりしてるけど、ほんとに全然分からない映画でした。ただひたすら謎。
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