いきなり刑務所内の映画上映会で健さんたちが『昭和残侠伝 死んで貰います』を観ているメタメタな場面から始まるので、最終作だから少しは特別なセレモニー的演出でもあるのかなと思ったら、第1作からの丹波哲郎が出ていること以外は通常通りのテンプレ展開で、健さんのお仕事体験シリーズ・トラック野郎編といったところ。
啖呵が見事なトラッカー・工藤明子（大きな役なのにデータに名前がない）と、未亡人・生田悦子と健さんの三角関係となるが、健さんが奥手すぎて犠牲者を増やしたりするので最終作としてはかなり決まりが悪い。
田中邦衛と南利明がアサヒビールを飲んでいる明らかなタイアップ場面のセリフで「いつもは3人じゃないか」「飲んで貰います！」などのセリフがあったので、おそらく網走フレンズでCMに出ていたのだろう。観たいなぁ。フィルム残ってないかなぁ。
シリーズ全18作品を観終えて思うことは、もしかして『幸福の黄色いハンカチ』、『遥かなる山の呼び声』も、人が死なないだけで網走番外地シリーズなんじゃないの？ということだった。それを足して20本。完結。ね？
