このレビューはネタバレを含みます
クロード•シャブロル監督の長編2作目で、ヌーヴェルヴァーグの代表作の1本とされている。
田舎からパリの大学へ進学が決まったシャルル(ジェラール•ブラン)は、母親との約束で従兄弟のポール(ジャン=クロード•ブリアリ)のアパートで同居することが条件で上京する。
田舎者で真面目な文学青年シャルルと都会暮らしが板に付いて青春を謳歌している要領の良いポール。
常にアパートは遊びの溜まり場になっていて、女性もよりどりみどりに集まって来る。
シャルルが恋したフロランス(ジュリエット•メニエル)はポールとも関係を持つ遊び人。ポールは田舎者のシャルルへの嫉妬心からわざと身体の関係を持つのだったが...シャルルは失恋し勉学に励むのみ。しかし、猛勉強しても試験に失敗し、ポールは合格するという世の不条理を描いている。
モノクロの濃淡、カメラワーク、音楽の使い方など、当時の流行の先端を詰め込んでいる感じ。
ラストはそう来るか?となるのは、ヒッチコックに影響されたシャブロルが描きたかったサスペンスな仕上がりでした。
シャブロル鑑賞は3本目だが、どれも今一つ好みと違うかな?
この有名作はマイリストの底にあってようやく観る気になったものの、見せ場でもあるパーティーシーンの猥雑さなどがクドくてハマらずでした。