菩薩

いとこ同志の菩薩のレビュー・感想・評価

いとこ同志(1959年製作の映画)
4.0
凄い面白いような気もするけどとにかく嫌いすぎてゲロ吐きそうになる。と言うのは当然自分自身がフィリップすぎたし、シャルルすぎたってのがあるからなわけでもうやってられん。学生時代自分は一度も友人に代返を頼んだ事がない、と言うのはそう、もちろんそんなのを頼める友人がいなかったからなわけだけど。ワイワイガヤガヤ騒ぎ立てる奴らの中で眠気に抗いながら孤軍奮闘し、いざ試験に挑むもあえなく必修を落としたあの屈辱、それを尻目に難なく単位を掻っ攫って行く附属上がりの野郎ども、頼む、記憶よ消えてくれ。世の中何をやっても上手くいくやつもいれば、なにをやっても上手くいかないやつもいて、それを「要領」と言う言葉済まして貰っては困るのだ、もうそれは単に、生きる才能があるかないかと言う話だと思う。男女の関係においても、どれだけ真面目に一途に想いを持ち続けたところで、互いの肌の相性には勝てない、もうこれははなから決まっている事実、無理なんだよあぁ言う輩に立ち向かっていくのは…。人生が当たり前のように楽しく素晴らしいもんだと思ったら大間違いだからな、それを前提で話を進めて行くのはやめてくれ、とりあえず俺は今すぐあの本屋に行って好きな本を片っ端から万引きしたいと思う、フランス語読めないけど。現代バージョンとして東京六大学編、特に私立に絞ってやっても全く同じ作風に仕上がりそうで怖い。最後はもうある意味復讐か、終わり方なんやねん。
菩薩

菩薩