アップル

いとこ同志のアップルのレビュー・感想・評価

いとこ同志(1959年製作の映画)
3.9
これはとんでもない鬱映画でした。性格も考え方も対照的ないとこ同志の青春の葛藤を残酷なまでに描いています。素朴な田舎の青年が花の都パリに試験の為に上京します。そこには華やかに暮らすいとこが待っていました。女性との恋愛もいつやっているのか分からない勉強も要領よくこなすいとこを複雑な思いで見ている主人公が可哀想です。いとこにもう少しデリカシーがあったら違った結果になっていたかな?物語の冒頭はいとこは同性愛者なのかな?っと思ってしまいました。前半の戯れと後半の心理描写に息を飲みます。さすがヌーベルバーグの代表作。
アップル

アップル