いとこ同志の作品情報・感想・評価

「いとこ同志」に投稿された感想・評価

外は雨

外は雨の感想・評価

4.2
お金持ちで都会的で刹那的でで破天荒な生活のポール。田舎から法律を学ぶためにポールを頼ってパリに出てきた真面目な青年シャルル。
ポールの周囲を巻き込んだ身勝手さ、だけどポールの「恋するシャルル」への視線を見ると、愛しい者を自分の手の中に置きたい苛立ちと嫉妬にも見える。マーラーの「トリスタンとイゾルデ」二人の運命は愛の毒による破滅。

毒にあてられたなんて気の毒なシャルル。でもポールの喧騒の只中の孤独の方に視線は引きよせられてしまうよ。
いとこポールの家で下宿しながら法学士を目指すシャルル。自分の心の赴くまま奔放に生きるポールに振り回される生真面目なシャルルだが、運命の歯車は二人に皮肉な結末をもたらす…

「サラマンダーより、ずっとはやい!!」のヨヨはとかく毛嫌いされてるけどこのフロランスもドイヒー。そんな女を愛した自分を否定することもできず、全てを失ったシャルルが向ける憎しみを神の意思に委ねる割り切れなさこそシャルルのすべてを表している。

ラストシーンでポールに待ち受ける悲劇こそシャルルが生きた証の傷痕という、これ以上の皮肉はない…
tsura

tsuraの感想・評価

3.6
金熊賞を受賞した名作。

田舎からパリに上京してきたシャルルがいとこのポールの家で同居。
彼は勉強がてらパリを満喫していく中で、恋に落ちる…

前半はど田舎草食男子の切ない恋愛と青春モノを軸に構成し、ガールフレンドの裏切り以降はまるで執拗な迄2人の格差を明確にして欲に塗れた人間ドラマを巧みに考察し、クライマックスの絶望とジェラシーが交錯して行き着く衝撃的なラストはまさにサスペンススリラーというジャンルに相応しいヒリヒリ感。

ラストのポールはまさにブルジョワの堕落又は陥落とでも言おうか。

放蕩に近いパーティーボーイの"あの"ラストシーンは強烈な閃光のようで。

項垂れる先で鳴り響く音楽は終わり、レコードの針が離れる…。

美しいラストである。

映画を通して対比のような映像の構図が一々美しい。

アパートの部屋を引いた所から撮る構図、勉強とパーティーをドア一枚で陰陽を描いてみせ…。

わたしにはストーリーの流麗さより、そんな2人を美しく、カッコ良く一つの絵の中におさめてるのに、2人の差を感じる程に滑稽にすら感じる画面に釘付けであった。


クラシカルな作品だけど侮れない名作かな。


冒頭、上京してきたシャルルを引っ張ってポールがパリを紹介しまくるシーン見てたらまたパリに足を運びたくなった。
遠藤

遠藤の感想・評価

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無邪気カメラ
odo

odoの感想・評価

5.0
パリの学生は大人びている。モーツァルトやワーグナーのレコードを聴きながらのパーティ。恋愛もずいぶん大人だ。古い映画だからと侮っていたけど、マザコンでガリ勉の主人公のなんの救いもないラストにびっくりした。
破壊、全ての創造は破壊より
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.0
‪「いとこ同志」‬
‪本作はC.シャブロルが第9回ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した傑作…と言えるかは分からない。何故なら結末が予期せないと言うか最早ミステリー映画に近い。この結末の衝撃は肌身に感じる…物語は極端な男の青春を悲劇的に描く。騒がしい男女関係や愛した女を友に奪われる等、今観ても新鮮な空気を感じた。‬
かめの

かめのの感想・評価

3.7

前半は若者の痛々しい青春ものかぁ、と白けた気持ちで観てたけど、フロランスが説得される場面から盛り上がってきた。

ポールの、自分が中心じゃないと気が済まない性格は露骨すぎて、面白い。シャルルとフロランスの出会いの場面でも、自分が中心じゃないことに苛立ってる様子だし、かなりの自信家。インテリっぽい音楽かけたり、急に暗くして注目を集めて詩を読みだす始末だから、やってられない。

シャルルが密かにフロランスを想い続けても、勉強に打ち込み、誘惑にも負けなかったのは潔くて最高!なのに、落第しちゃう。挙句に...。

最後、あれほどの自信家で傲慢なポールが呆然としているシーンは印象深い。レコードが流れ終わって、fin
Reo

Reoの感想・評価

3.8
途中まで見てから残りを見るまでけっこう間が空いてしまった

意外な幕切れ
2017.12.27
パーティー野郎のポールと真面目君のシャルル。私的にはシャルルが遊びもしくは女性(恋)に目覚めてポールと「イエェーイ!」ってなるけど虚無感に襲われる的な物語を期待してましたが、色んな意味で裏切られました。
最後のシーンは全く予想していなかったので驚きました。「そっちかー!」ってなりました。
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