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オープニング・ナイトのninekoのレビュー・感想・評価

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)
3.8
「老い」をキーワードに、時間の経過とともに後戻りできない場所に行ってしまうことへの恐怖と、それに対する抵抗を描いていると考えれば、普遍的な映画であるようにも思えてくる。とは言え、この映画は諦念とか達観といった言葉で表せるような結論には向かわない。役割に服従した完璧さよりも、道化にしか見えなかろうが自分が自分であることを選び取る主人公の姿と、それを肯定するエンディングを甘いと捉えるかどうかは人によるだろうけれど、人生という舞台の息が詰まるような「真面目さ」から逃げ出したくなることは誰だってあるだろう。反『ブラック・スワン』(こっちの方がずっと古いけど)な人間賛歌。クライマックスまではそんなに面白くないよ。